オーストラリアで妊娠・出産

オーストラリアで妊娠・出産①〜初回の妊婦検診&ダウン症診断〜

オーストラリアで妊娠が発覚したら

日本であれば妊娠したかな?と思ったらまず妊娠検査薬で検査をして、その結果が陽性なら産婦人科に直接行くことになりますよね。そして一か所の産婦人科で全ての妊婦検診から出産までを終えることができます。

でも、オーストラリアでは少し事情が異なるので、初めてオーストラリアで妊娠、出産を経験される方は日本との違いに戸惑われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は同じような経験をされる方のために、オーストラリアで妊娠が発覚した場合の病院へのかかり方をまとめておきます。

妊婦検診スケジュール

私は妊娠16週頃から妊娠28週頃まで日本に帰っていたので、オーストラリアで全てスケジュール通り妊婦検診や検査ができたわけではないのですが、以下では参考までに公立病院(パブリック)で出産する場合の標準的な妊婦検診のスケジュールを載せておきます。

①妊娠5週頃

妊娠検査薬で妊娠確認し、最寄りのGPに行く

②妊娠7週頃

超音波検査及び血液検査

③妊娠11〜13週まで

ダウン症診断をしてもらう場合、超音波検査(NT Test)&血液検査

④妊娠12〜18週頃

助産師との面談のため公立病院(パブリック)を受診

⑤妊娠20週頃

超音波検査(Morphology Scan)で発育確認

⑥妊娠24〜28週頃

妊娠糖尿病でないか血液検査

⑦妊娠30週頃

百日咳(Whooping cough)とインフルエンザ(ワクチンがあれば)の予防接種

⑧妊娠34週頃

GPで妊婦検診

⑨妊娠36週頃

公立病院で助産師と面談

⑩妊娠41週頃

妊娠40週を超えても産まれなければ再度助産師と面談

妊娠検査薬で検査

まず、オーストラリアでも生理が遅れるなど、「妊娠したかな?」と思うような兆候があったら、市販の妊娠検査薬で検査をします。

市販の検査薬は、ドラッグストアでなくても、woolworthsやcolesなどのスーパーでも普通に売られていました。ただ、ドラッグストアの方が安かったので、私はchemistwarehouseに行って購入しました。

GPに行く

妊娠検査薬で陽性が出たら、いきなり専門医である産婦人科に行くのではなく、まずはGP(General Practitioner)に行きます。

GPとは、総合診療医のことで、オーストラリアでは何か病気が疑われる症状があればまずGPで診察してもらい、専門医に行く必要があればGPでそれぞれの専門医に紹介状を書いてもらうというシステムになっています。

私は妊娠6週目で妊娠検査薬を試して妊娠が分かったのですが、そのすぐ後に日本に帰る予定があったので、初回の検診は妊娠8週目に日本の産婦人科で受けました。このときに超音波検査をしてもらい、無事子宮内に着床していることと、心拍を確認できました。

オーストラリアでもまずGPに行って、妊娠7週目くらいに専門機関で血液検査と超音波検査をするのが一般的なようです。

私は妊娠12週目にオーストラリアに戻って最寄りのGPに行きました。

GPでは持病や過去の病歴、家族の病歴、公立病院(パブリック)か私立病院(プライベート)のどちらで出産を希望するか、ダウン症検査を希望するかなどについて聞かれ、あとは血圧の測定と心拍の確認のみで終わりました。

そして、私はダウン症診断を希望していたので、その診断のため、妊娠14週に入るまで(できるだけ妊娠14週に近い方が検査が正確にできるとのことでした)に専門の機関に行って超音波検査を受け、その2〜3日前にまた別の専門機関で血液検査を受けるように指示されました。

ダウン症診断にはいくつか種類があり、NIPT(non-invasive prenatal genetic testing)やコンバインド検査などがポピュラーなようです。

日本ではNIPTが20万円くらいかかるようですが、オーストラリアでは、NIPTが400〜500ドルくらいでできるようだったので、私は当初はNIPTを希望していました。

でもGPの先生からは、私が比較的年齢が若く、赤ちゃんがダウン症である確率は低いため、 NIPTではなく、血液検査と超音波検査によるNT(Nucal Translucency)Testを組み合わせたコンバインド検査で十分だと言われました。

ちなみに、NIPTはMedicareでカバーされませんが、コンバインド検査は一部Medicareでカバーされるようなので、Medicareがあればコンバインド検査の方が安く済むようです。

ただ、NIPTの場合、血液検査のみで陽性か陰性の結果が出て、その感度も99%とされていますが、コンバインド検査の場合、血液検査と超音波検査の組み合わせで判定し、結果はダウン症である確率は1/20000というような確率でしか出てきませんし、その感度も83%程度とされています。

そのため、NIPTの方が精度が高く、簡単に結果が分かるというメリットがあります。

また、NIPTでは性別も分かるようなので、性別を前もって確定的に知っておきたいという方はNIPTの方がいいかもしれません。私はしばらく日本に帰っていた間に日本の超音波検査を3回受けて、たぶん男の子だと言われましたが、確定ではないですし、ずっとオーストラリアにいるとそもそも超音波検査のチャンスが少ないので、産まれるまで性別が分からない可能性もあります。

超音波検査

オーストラリアでは超音波検査(エコー)のことをUltrasoundといいます。そして、日本では妊婦検診のたびに超音波検査をしてくれるのですが、オーストラリアでは特に異常がなければ妊娠判明時に1回と、妊娠20週に発育確認のために1回の合計2回しか超音波検査をしないようです。

ただ、ダウン症でないかどうかをチェックする検査を希望する方は、妊娠12〜14週頃にNT(Nucal Translucency)Testといって、超音波検査で赤ちゃんの首が浮腫んでいないかどうかを診てもらうので、ここで1回超音波検査を追加で受けることになります。本来NIPTは血液検査だけで判定できるようですが、補完的にNT Testもなされているようです。

私もこのNT testを受けるために超音波検査を受けに行きました。私の場合はGPで検査を受ける機関を指定されていて、その検査機関に持っていく紹介状をもらっていたので、最寄りの検査機関に予約を入れて行きました。

この予約の電話をした際に、検査の2時間前に500mlの水を飲んでそれをキープしておくように言われました。日本の超音波検査ではそのようなことは言われたことがなかったので、ほんとに必要なのかどうか半信半疑でしたが、オーストラリアの超音波検査の機器は日本のものほど精度が良くないのか、日本の超音波検査の方がクリアに見えていたので、もしかしたら検査機器が異なることが原因なのかもしれません。

血液検査

血液検査は、Pathologyという専門機関に行って受けることになります。血液検査についても検査機関がGPで指定されていて、そこの紹介状をもらっていたので、最寄りの検査機関で検査をしてもらいました。

私はこのタイミングで本来妊娠初期で受けるべき血液検査と、ダウン症診断のための血液検査の2種類を受けました。

本来妊娠初期で受けるべき血液検査項目としてGPに指定されたのは、血液型・HIV抗体・HBs抗原・HCV抗体・梅毒血清反応・風しんウイルス抗体でした。これは日本で受ける血液検査項目とほとんど重なっているのですが、私が日本で受診した産婦人科では、HTLV-1抗体・サイトメガロウイルスIgM・トキソプラズマIgM抗体の検査も必要とのことで、日本に帰ったときに追加で検査してもらいました。

ダウン症診断のための血液検査項目は、Free beta hCGとPAPP-Aでした。

子宮頸がん検診

私は日本で妊婦検診を受けた際に、子宮頸がん検診も受けてその結果を記載した書類をGPに持って行きましたが、日本語なので日本独特の日付の記載方法などの説明に少し手間取りました。

ただ、もし日本で子宮頸がん検診を受けてなければこれもオーストラリアで受ける必要があったみたいです。

GPのドクターアドバイス

GPのドクターからは、妊娠初期に気をつけるべきことなどについてアドバイスをもらいました。

私が言われたのは、

  • 重いものを持たないこと
  • 段差から飛び降りたりジャンプしたりしないこと
  • 飛行機の搭乗は安定期まで避けること

などでした。

食べ物については特に何も言われず、インターネットで事前にいろいろみて制限があるんだろうなと覚悟していた私は少し拍子抜けしました。でも、一般的に生肉や生ハム、スモークサーモンなどはトキソプラズマに感染する危険性があるとのことですし、ソフトチーズやよく洗っていない野菜、フルーツなどからリステリア菌に感染する危険性もあるようなので、これらの食品は自主規制で食べないようにしています。

GP&超音波検査&血液検査にかかった費用

GP:初診225ドル/再診200ドル

血液検査:220ドル(妊娠初期の血液検査及びダウン症診断の血液検査2種類)

超音波検査:220ドル(QScan)

実は私はこの時点ではまだパートナービザを申請しておらず、Medicareが使えなかったので、検診でかなりの費用がかかってしまいましたが、Medicareが使える方であれば診察料のいくらかは戻ってきます。

また、プライベートの保険に入っている方も、その保険でカバーされる部分があるはずですので、確認されてみてください。

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